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槍ヶ岳 北鎌尾根 (水俣乗越ルート)―2日目 北鎌沢出合~北鎌のコル~槍ヶ岳~上高地

槍ヶ岳 北鎌尾根 (水俣乗越ルート)―初日 上高地~水俣乗越~間ノ沢出合の続きです。

2012年9月16日(日)

翌日3時20分に起床。早いですが、前日同様カレーを食べてテントを畳んで出発します。僕は水場は当てにしない派なので、ここで1.5Lほど確保していきましたが、荒巻は北鎌沢出合にも湧いてるからここで汲む必要はないでよと。

まずは北鎌沢出合を目指して下っていきますが、途中ケルンがあったのを荒巻が「おい、ケルンがあるぞ。」と通り過ぎます。その後、荒巻「何か登山道っぽいのが出てきたし、水の流れもないからまだかな。」、僕「大天井からのルートもあるからそうとは限らないんじゃね?」とのやり取りをしてしばらくした後でGPSを確認してみると、北鎌沢右俣を通り過ぎています!これは恥ずかしい。結局さっきのケルンがあったところが北鎌沢右俣出合でした。これは10分程度のロスでした。

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北鎌沢右俣出合

しかし、ここで水が流れていなかったことで荒巻が詰みます。上流にかけるか、水を汲みに戻るか悩み、水を汲みに戻ることを選択。これで更に40分のロス。この判断自体は正しいと思いますが、やはり本当に当てにできる水場以外は当てにしないのが基本だと思いますね。
因みに荒巻を待っている間に何人もの方がやってきますが、半数近くの方がこの北鎌沢右俣を通り過ぎてしまっていました。勿論指摘はしましたが。

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登行開始

さて、気を取り直して北鎌ノコルに向かって涸れ沢を駆け上がっていきます。この間でタイムロス中に僕らを抜いたパーティーは全て抜いてしまいました。

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ここを直進するとクライマーホイホイにかかって死

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北鎌沢右俣は、基本的に北鎌尾根に挑戦する人にとってそれほど大変なところはないまま登っていけるので、これは危険!と思う箇所にぶち当たったらそれはルートミスでしょう。

途中ついに太陽が姿を現し、それからは灼熱地獄で辛い。でも途中からは手も使えるので、コルまでに疲れを感じることはありませんでした。

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北鎌のコルまでもう少し!

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ですが、こんなところに水が湧いていました。

コルからしばらくは一般登山道といった感じ。天狗の腰掛までは比較的樹林帯の中を進んでいき、掴めるものもたくさんあるので難しいところはありません。

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三俣蓮華岳と鷲羽岳 北鎌のコルより

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硫黄岳と裏銀座の山々 北鎌のコル~天狗の腰掛より

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針ノ木岳・爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 北鎌のコル~天狗の腰掛より

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北アルプスの超展望 北鎌のコル~天狗の腰掛より

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北鎌のコル~天狗の腰掛:この辺りは普通に登山道になってしまっている

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北鎌独標と天狗の腰掛

天狗の腰掛からは楽しい楽しい大展望の北鎌尾根の岩場が始まっていきます。

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天狗の腰掛にて

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硫黄尾根と裏銀座の山々 天狗の腰掛より

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硫黄尾根と裏銀座の山々 天狗の腰掛より

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北鎌独標 天狗の腰掛より

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針ノ木岳と爺ヶ岳の間後方に白馬三山も見えてきました。

ザレ場以外は落石さえなければ、そこまでの難所というものはなく、写真を撮ったり他パーティーと話したりしながら楽しく縦走して行くことができました。ただこの辺は身長によっても大きく変わって来るような気がしました。

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天狗の腰掛~北鎌独標

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西鎌尾根と笠ヶ岳 天狗の腰掛~北鎌独標より

さて、北鎌独標はトラバースしていくこととしました。

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北鎌独標 トラバース開始点より

北鎌独標トラバース道は写真で見ると超ヤバ気に見えますが・・、

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北鎌独標トラバース道

落石さえ注意すれば難所はありませんでした。

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北鎌独標トラバース道

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富士山登場!

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常念岳と後方に八ヶ岳連峰

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北鎌独標トラバース道の有名な逆コの字です。

トラバースを終え、稜線に復帰します。

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稜線へ

稜線の少し手前は若干ガレ場でした。

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稜線へ

稜線に出ると、再びの大展望。そして・・?

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北鎌独標直登組

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稜線に復帰中

北鎌独標を過ぎるとついに槍ヶ岳が姿を現します!北鎌尾根から望む槍ヶ岳かっけええええええええ。

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槍ヶ岳本峰と小槍

北鎌尾根、三連休の中日だからといってこんなに人が多いとは思いませんでしたが、そのおかげで写真は映えます。皆さん楽しく縦走しておられましたが、このルートを楽しみながらも皆さんとても速いです。流石は猛者が集います、北鎌尾根。僕らは経験の差を身長でカバーしているだけ/(^o^)\ 正直あの身長でこんな岩場軽々登ってくるなんてどうやってるの?って感じでした。

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北鎌独標~北鎌平

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槍を睨む

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北鎌独標~槍ヶ岳の稜線

北鎌独標からは基本的に稜線を進みます。

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北鎌独標~北鎌平

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某大遭難者の残置ザック

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北鎌独標~北鎌平

着々と槍ヶ岳が近づいてきます。

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北鎌独標~北鎌平

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凄い稜線ですねぇ

途中引き返してきたパーティーに下に怪我人がいるなどと言われます。しかし、ここからでは見えませんし、何が起こっているのかは分かりません。僕らはたまたま居合わせたガイドさんの指示で、怪我人のいる側(右側)とは逆側(左側)からある稜線を巻いていきます。巻き終わって稜線まで出たところで状況を把握。どうやら右側から巻くのはミスコースで、ここを進んで行くと危険なザレにぶつかってしまいます。更にこのコース取りをすると上からの落石が危険で、怪我人はこの落石により骨折してしまっているようでした。結局この方のいるパーティーはヘリが来るまで、この危険地帯での停滞を余儀なくされたようです。(しかし、パーティーの一部が左側から戻ってきてから怪我人のいる右側に向かっていったのは何でだったのでしょうか?僕はその辺の会話などから判断しましたが、他の記録などを参考にすると結局滑落が原因でこちらに出てしまったのかもしれません。

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ロープは利用しないで登った

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僕の強引な登り

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事故発生現場です。ヘリ救助待ちの停滞地も頭上が危険・・。

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北鎌独標~北鎌平

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黒部源流の山々の大絶景を見下ろす。

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硫黄尾根と裏銀座の山々

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先程の方の救助ヘリのようです。

さて終盤です。槍ヶ岳本峰がまもなく目の前まで迫ってきました!

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雲隠れの大槍と小槍

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のんびりとできるところもありますよ。

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眼前に迫る槍ヶ岳

北鎌平が近づくと一つ一つの岩が大きく黒くなり、歩きやすくなってきます。

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北鎌独標~北鎌平

北鎌平からは槍ヶ岳本峰に向けて最後の登りですが、基本的に稜線の一番高いところを繋いで登っていきます。

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槍本峰に向けての最後の登り

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槍本峰直下から北鎌独標を見遣る。

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槍本峰直下の謎の標識

本峰直下の「下のチムニー」は右からも巻けるようですがそのまま直登可能です。

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下のチムニー

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下のチムニーを登る荒巻

下のチムニーを過ぎるとすぐに上のチムニー。その後高度感のある登りが続きます。

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槍本峰直下の登り

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槍本峰直下の登り

本峰の本当に直下まで来ると、山頂にいる人たちから声援が。何か面白いです。

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山頂からの声援

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山頂直下数メートル

祠の裏から穂先に到達するのも面白い。穂先に到達すると拍手喝采でした。北鎌沢出合からここまで7時間。凄まじい達成感がこみ上げてきます。ここで荒巻と勝利の握手を交わしました。

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北鎌尾根で槍ヶ岳登頂!

この時点で山頂に来た人は2時間半待ち。このとき肩にいた人はこれから4時間も待つハメになったそうです。お疲れ様です。

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左に何かが見えます。肩からの渋滞、やべえええええでした。

下山路は渋滞しておらずサクサクで、肩までは20分程度でした。肩では昨日水俣乗越で会ったパーティーと再開!賛辞を贈られ、この方たちとも握手を交わしました。

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下山は渋滞しておらず助かりました。

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大喰岳と中岳 槍ヶ岳直下より

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2分で1歩くらいしか進んでいませんでしたw 僕ならこれを見たら諦めるでしょうね。

さて、ここからが僕にとっては大変でした。上高地発の終バスまで時間がギリギリなので急いでドンドコと下っていきます。

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名残惜しいですが、時間も気になりますので下山にかかります。

途中槍沢ロッジで昼食に余裕のカップ麺みたいなことをしましたが、全然余裕じゃありません。槍沢ロッジからタイムリミット残り2時間22分。しかし、下がゴツゴツしている中速いペースで下山してきたので、段々と足裏が痛くなってきて、あまり速いペースが出せなくなりました。特に林道に入ってからは精神的にも辛かった。

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ロッジでひと息ついて、なおもドンドン下ります。

小梨平付近で18時を過ぎた時点で終バスは一時は諦めましたが、それでも希望を持って歩いて行くと、何と終バスはこれから発車するとのアナウンスが!ここまで頑張った甲斐がありました。大勝利です!

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上高地発の終バスにギリギリ間に合いました!

槍ヶ岳、前回の登頂時は肩からだった上に完全にガスっていて穂先すら見えなかったので、そのよさの100分の1も伝わってきませんでした。しかし、今回の北鎌尾根からの槍ヶ岳でそのイメージも払拭。噂に違わぬ名峰でした。次回は僕も天井沢出合からの北鎌尾根完全制覇を目指したいと思います。

コースタイム

4:40間ノ沢出合-5:00北鎌沢出合5:41-7:23北鎌のコル7:35-8:25天狗の腰掛8:34-9:40頃 北鎌独標付近-12:51槍ヶ岳13:03-13:26槍の肩13:44-15:22槍沢ロッジ15:38-16:22横尾16:27-17:04徳沢17:08-17:40明神-18:11上高地
歩行時間 11時間33分、行動時間 13時間31分



ルート図

コース状況

  • 北鎌沢出合~北鎌のコル
    北鎌沢出合には右岸周辺にケルンあり。涸れ沢のときは夜間は見逃しやすい。クライマーホイホイにかからないように登っていく。難所といえるようなところはないので、難所に差し掛かったら引き返すこと。
  • 北鎌のコル~槍ヶ岳 経験から判断して楽しんで下さい!大巻きはし過ぎない方が無難だと思います。
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