めぐり逢う世界

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西表島横断 ジャングルの中を25km

2012年3月11日。

※一部の写真はクリックで拡大します。

沖縄県最長の川である浦内川を河口から源流まで詰めつつ、島を西から東へ縦走することができる西表島横断道。何か熱いです。実際にも暑いです。夏に横断する人が少ないのもそれが理由でしょう。

さて、この西表島横断。西表島では中学校の行事の一つとなっています。西表島の中学校では一年に一回下記のうち一つの行事が行われ、中学3年間で全ての行事をこなすそうです。
・西表島横断
・カンピレーの滝からテドウ山に登りピナイサーラの滝上に下る
・浦内川を自分たちで作ったイカダで下る
何かどれも凄いです。この行事は島中を巻き込んだイベントで、この行事が行われる前には主に親たちで登山道を整備していくそうです。しかし、いくら整備していたとしてもあんなにアップダウンの激しい西表島を横断したり、一般にはルートの知られていない2番目のルートで山に登っちゃったりするのは凄いと思います。

しかし、中学の行事でもやっていることなんだからと甘く見てると痛い目に遭います。ガイドを付けずに入山して遭難している人が毎年多く発生しているようです。見つかっていない人も多いらしいです。ガイドを付けずに入山する場合には事前の綿密な調査が欠かせません。

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浦内川下流船着場

というわけで前置きが長かったですが、西表島横断の始まり。最初は遊覧船に乗って上流に向かって8km進んでいきます。遊覧船からはマングローブなどなどの植生が楽しめ、30分間の乗船時間中飽きることはありません。

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浦内川遡行@遊覧船

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浦内川遡行@遊覧船

下船して20分ほど進んでいくとマリュードの滝。この滝で僕の百名瀑訪問もついに99滝目となりました。残る一つは奈良の双門滝となっています。調べれば分かると思いますが、最後を飾るに相応しい規模と難易度となっています。

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マリュードの滝:マリュードとは方言で、「丸い淀み」を現します。滝つぼのことを言っているようです。

更に10分ほど進んでいくとカンピレーの滝です。「神の坐するところ」という意味のこの滝はなるほどといった雰囲気を持っています。

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カンピレーの滝:カンピレーとは「神の坐するところ」を意味します。西表島で最も神聖な場所の一つとなっているようです。

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カンピレーの滝上

カンピレーの滝から先はいよいよ本格的な登山道の始まりです。ここからの景観は変化に乏しく、GPSがなければ自分の位置を把握するのも難しいです。

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何かジャングルっぽい植物

イタジキ川出合までは僕らが先頭を切っていましたが、イタジキ川出合でガイド付きの3人組に抜かれました。

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第二山小屋跡

彼らはイタジキ川を少し遡行したところにあるマヤグスクの滝を見に行くそうです。僕らは時間的に厳しいのでこのマヤグスクの滝は飛ばしました。

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イタジキ川渡渉後の崖登り:予め知らなければスルーして浦内川の右岸を遡行していってしまうでしょう。かなり長い間右岸の崖の上を歩くことになるので、ここで間違えてしまうと恐らく合流は不能で、そのうち行き詰まります。

イタジキ川出合から先は人があまり入っておらず、今までよりも更に分かりづらい道が続きます。一般人にはこれが登山道であることすら分からないでしょう。山慣れした人なら殆どは道であると判断できるでしょうが、一部特に枝沢を登っていく箇所など分かりにくい箇所がいくつかあります。

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視界が開けることは殆どありません。ジャングルの雰囲気を楽しみます。

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仲間広場

ジャングルの中をアップダウンと渡渉を繰り返しつつ進んでいきますが、浦内川の川幅や水量は中々小さくなってくれません。流石は沖縄県で最長の川といったところでしょうか。

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仲間広場~第一山小屋跡

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第一山小屋跡

結局浦内川は大富側の登山口の本当にすぐ近くまで続いていました。

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第一山小屋跡~浦内川源流:やはり長靴が妥当ですかね・・?

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浦内川源流に向かって突き進みます。

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この辺りが沖縄県最長の浦内川の源流か?

林道まで抜けると何ともいえない達成感に包まれました。島の横断とは気分的にも島を征服した気になれていいものですね。

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登山道大富口:まさかの源流から5分程度で登山口に至ります。浦内川長いです。

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この林道は元々は島を横断する目的で作られたらしく、普通車でも走れそうなくらいに立派です。

ここからバス停までの7.5kmはひたすらに怠かったですが、展望も悪くなかったのでそんなに辛くは感じませんでした。

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ヤエヤマヤシ群落展望地:ヤエヤマヤシの自然群落はここ以外には、西表島のもう一箇所と石垣島の一箇所しかないそうです。

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ヤエヤマヤシ群落:しかし、その分布の仕方はかなり奇妙に感じます。不思議です。

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仲間川展望地

バス停には最終バス出発の40分前に到着したので、まずは多大な心配をかけてしまった前日宿泊しこの日も続けて宿泊する予定の宿の女将さんに連絡をしました。次に警察と西表森林管理事務所に連絡をしました。この連絡がないと捜索が入るので忘れずに連絡しましょう\(^o^)/

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大富バス停:バス停前には嬉しい商店があります。

西表島に来たら横断、オススメです。しかし、ガイド付きの方が無難かと思います。

コースタイム

9:30浦内川下流船着場-10:00上流船着場・軍艦岩-10:17マリュードの滝10:30-10:40カンビレーの滝10:45-11:37第二山小屋跡11:40-11:58イタジキ川出合12:26-13:35仲間広場13:45-14:03第一山小屋跡14:11-14:16古見・大冨分岐-15:26登山道大富口-15:27休憩所・東屋15:37-15:58ヤエヤマヤシ展望地16:01-16:26林道第二ゲート-16:57大富バス停
歩行時間 5時間37分、行動時間 7時間27分



2012年3月11日(日)

曇り

アクセス

浦内川下流船着場:繁忙期を除き9時半始発10時着(料金は片道でも往復でも1800円) http://www.urauchigawa.com/tour1.html

大富バス停:上原方面への最終は17時38分
http://www.iriomote.com/web/bus.html

地図/標高グラフ

コース状況

  • 西表島を横断するには地元警察と西表森林管理事務所に届け出を提出する必要があります。現在は入山当日に電話で連絡すればいいみたいですが、これがないと船の乗船券を売ってもらえません。届け出を出さないまま入山すればいいのではと思われるかもしれませんが、乗船券を買ったにも関わらず帰りの船に戻ってこないと捜索が入ることになりますので、絶対に止めましょう。また、単独での入山は許可されていません。
  • 西表島横断はガイドなしだと迷いそうな箇所が多々あります。道も季節によってはかなり荒れています。周囲の地形も殆ど変化しないので自分の位置を正確に掴むのが難しくなっています。
    ガイドさんと話したところ、そんだけ山慣れしてるなら横断は可能だろうけど、始発の船から最終のバスに間に合わせるのはいくら健脚だからって無理だと思うよと言われました。実際に歩いてみて普通は無理だなと感じました。通常はツアーを組んで行くのが無難でしょう。ツアーは見てる限りではツアーとは思えないほどの速さで歩いていましたが、それでも横断するのに9時間はかかるみたいです。バスに間に合わせるにはこれを7時間半でこなさなければなりません。
  • 浦内川下流船着場~上流船着場・軍艦岩
    浦内川観光のジャングルクルーズを利用します。遊覧船かカヌーでないと上流には至れません。
    遊覧船の始発は9時半で、遊歩道の入口に到着するのは10時と遅いです。これより早く出発したいのであれば船をチャーターするしかありません。ガイドありのツアーではしばしばこの方法が取られます。
  • 軍艦岩~マリュードの滝~カンピレーの滝
    遊歩道となっていてここは問題ありません。通常はカンピレーの滝までの往復とします。
  • カンピレーの滝~イタジキ川出合
    登山道はカンピレーの滝上の左側から出ています。登山道は泥濘の登山道となっていますが、イタジキ川まではガイドありのツアーが結構入っているので比較的分かりやすいです。
    横断を続けるか否かはイタジキ川出合付近で判断します。最終の船の時刻が16時ですから、引き返すにしても引き返すのが遅れると帰れません。
  • イタジキ川出合~仲間広場~第一山小屋跡
    イタジキ川の渡渉は必ず濡れると思います。僕は作業靴で渡渉しましたが、横断道ではいくつか渡渉する箇所があるので長靴で通して歩いた方が無難かもしれません。ツアーでは全員長靴で歩きます。
    イタジキ川の渡渉後が最も迷いやすいポイントで、渡渉後そのまま浦内川の右岸を進んでいくのではなく、渡渉直後に浦内川の右岸の崖(イタジキ川の左岸の崖ではない)にロープが垂れ下がっているところがあるのでその崖を登って行きます。その後も主に支流の渡渉地点で迷いやすい箇所が続きます。渡渉地点は渡渉してすぐに登山道に復帰するのではなく、右岸から入渓してしばらく沢を遡行していくと左岸に登山道が現れるといったことが多いです。
  • 第一山小屋跡~古見・大冨分岐~登山道大富口
    迷いやすい箇所は減っていきますが、登山口まで歩きにくい道が続きます。古見・大冨分岐は必ず大富方面に抜けてください。古見方面は既に廃道となっていて、こちらに入って遭難した方が多くいるそうです。
  • 登山道大富口~林道ゲート~大富バス停
    登山道大富口から林道ゲートまでは5kmの林道。ツアーではゲートまで迎えに来てもらえますが、バスに乗るためにはここから更に2.5km歩かなければなりません。
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