めぐり逢う世界

旅行のことを中心に、学部やPC関係の話も少し紹介したりするブログ。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

赤石岳 小渋ルートで日帰り

2011年9月16日。

※全ての写真がクリックで拡大します。

赤石岳は赤石山脈の名前の由来となった山で、一等三角点の最高峰でもあります。以前から登りたい山の一つでした。

赤石岳を日帰りするには、沼平から自転車利用で椹島まで行って椹島から往復、もしくは湯折から何度も渡渉を繰り返す上級者向けの小渋ルートのどちらかを選択することになりますが、林道を何10kmも自転車で走るのは嫌なので後者を選択することとしました。

赤石岳 小渋ルートの登山口まで自宅から300km。南アルプス南部の登山口は殆どが赤石山脈の裏側となりますから、何処も遠すぎます。

自宅を前日の21時に出発して登山口に着いたのは結局午前1時45分。3時間程度しか睡眠を取ることができず、午前4時半に起床して準備を整えました。

DSCF0003akaishidake.jpg
湯折ゲート

午前4時55分に出発。初めは林道歩きです。

DSCF0006akaishidake.jpg
湯折~七釜橋

林道終点の七釜橋を渡った後は小渋川を遡行していくことになりますが、初めのうちは左岸に設けられた砂防工事用の通路を利用することができます。

DSCF0011akaishidake.jpg
七釜橋

DSCF0015akaishidake.jpg
小渋川 七釜橋付近

しかし、すぐに渡渉が必要となります。初めは膝まで濡れ、その後すぐに腰までつかる渡渉が必要となってきます。

DSCF0016akaishidake.jpg
小渋川 初めの渡渉地点

途中から川幅も狭くなり、かなりの急流となってきます。慣れないので何度か流されそうになりました。

DSCF0019akaishidake.jpg
小渋川 七釜橋~高山の滝

七釜橋から10回前後(自分は9回)の渡渉を経て高山の滝へ至りますが、川の水は非常に冷たいので、体がかなり冷え、体力も奪われました。

DSCF0021akaishidake.jpg
小渋川 高山の滝

高山の滝から先は渡渉回数も減り、最短4回で済ますことができると思います。また、場所をうまく選べば膝くらいまで濡れるだけで済むでしょう。

DSCF0023akaishidake.jpg
小渋川 高山の滝~広河原小屋

段々と開けてきて赤石山脈の稜線も見えてきます。

DSCF0027akaishidake.jpg
小渋川と荒川岳~赤石岳の稜線

やがて福川との合流地点に広河原小屋を示す指導標が現れるので、小渋川左岸の樹林帯(福川の右岸)を少し登っていけば広河原小屋が見えてきます。

DSCF0028akaishidake.jpg
小渋川 福川との合流地点

広河原小屋には午前7時半に到着。広河原小屋についたときには既に結構バテバテでした。

DSCF0032akaishidake.jpg
広河原小屋

広河原小屋からは樹林帯の中を進みます。ここは大聖寺平までの標高差1270mを登る割と急な登りが続きます。展望は全くといっていいほどないので、結構疲れます。

DSCF0033akaishidake.jpg
広河原小屋~舟窪

目印の舟窪が近づいてくると荒川岳の一瞬の展望が得られます。

DSCF0034akaishidake.jpg
荒川岳 舟窪手前より

舟窪からは段々足下がゴツゴツとしてきます。また、両側の低木が邪魔して道が見にくい箇所が増えてきます。途中崩壊箇所を経由し、ここで一瞬踏跡が消えますが、ここまで来たらもうどのように登っても大丈夫でしょう。大聖寺平はすぐそこです。

DSCF0038akaishidake.jpg
舟窪~大聖寺平

午前9時54分になって漸く赤石山脈主脈稜線上の大聖寺平に出ました。実に出発から5時間が経っています。ここからは登山者もちらほら見かけるようになり、安心できました。

DSCF0039akaishidake.jpg
大聖寺平

大聖寺平からは中央アルプスが、そして非常に格好いい悪沢岳と荒川岳が眼前に見えました。

DSCF0042akaishidake.jpg
中央アルプス 大聖寺平より

DSCF0043akaishidake.jpg
悪沢岳・荒川岳 大聖寺平より

大聖寺平から小赤石岳までは再び急登が続きますが、展望もよいので広河原小屋~大聖寺平間ほどは疲れないと思います。

DSCF0047akaishidake.jpg
小赤石岳と赤石岳

小赤石岳からは目の前にどっしりと構えた赤石岳が印象的でした。

DSCF0054akaishidake.jpg
赤石岳 小赤石岳より

また、雲海から頭を出す富士山もよく見えました。小赤石岳で既に標高3000mを突破しています。

DSCF0055akaishidake.jpg
富士山 小赤石岳より

さて、小赤石岳から少し下って100mほど登ると、日本第七の高峰で一等三角点の最高峰である赤石岳の山頂に到達します。赤石岳山頂には午前11時5分に到着。登山開始から6時間10分が経過していました。

DSCF0068akaishidake.jpg
赤石岳(標高3120m)

赤石岳山頂からは360度の大展望が得られ、この日は富士山、悪沢岳、荒川岳、聖岳、仙丈ヶ岳、中央アルプスなどがよく見えました。

DSCF0056akaishidake.jpg
聖岳 赤石岳より

DSCF0057akaishidake.jpg
赤石岳から聖岳へと続く縦走路

DSCF0060akaishidake.jpg
荒川岳と悪沢岳、後方に仙丈ヶ岳、塩見岳、間ノ岳

さて、赤石岳から大聖寺平までサクサクと下って行き、大聖寺平から荒川岳方面へ向かい、荒川小屋までやってきました。

DSCF0074akaishidake.jpg
荒川小屋

荒川小屋の水場の水は非常に美味しく生き返りました。

因みに実はこのまま悪沢岳にも登る予定でした。しかし、荒川小屋に到着したのは12時13分。予定より1時間遅く出発したことを考えると、ほぼ予定通りに歩けてはいたのですが、このまま悪沢岳に登ると小渋川の渡渉を暗い中こなさなければならなくなるので断念しました。
小渋川の渡渉を18時までにこなすことを考えると、大聖寺平に15時には戻ってなければならず、そうなると休憩なしでコースタイムの半分で悪沢岳まで登ってこなければならない計算になりましたが、結構疲れていたのでそれは無理と判断し引き返すことにしました。

そんなわけで悔しいですが、荒川岳と悪沢岳にはさようなら。これは来年以降の課題ですね。

DSCF0076akaishidake.jpg
荒川岳と悪沢岳 荒川小屋付近から

大聖寺平に戻ってからは元来た道を引き返します。初めは樹林帯の急坂、広河原小屋からは小渋川の渡渉の繰り返しです。渡渉は行きよりも無難にこなすことができ、広河原~七釜橋間を2時間かからずにクリアすることができました。

下山後は赤石荘の温泉を利用しました。赤石荘は露天風呂しかありませんが、いいお湯だと思います。

小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳日帰りが失敗に終わり、本当に悔しいです。
しかし、小渋ルートのあの厳しさを考えると、小渋ルートを初めて利用したにも関わらず、赤石岳を日帰りできただけでもよかったのかなとも思います。小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳日帰りは来年以降の課題となりました。小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳の日帰りの難しさは、そのルートの厳しさにもありますが、小渋川の渡渉を暗い中こなすのは危険というところにあると思います。すなわち、深夜出発や夜帰りができないということです。というわけで、次は日照時間のもっと長い日に挑戦しようかと思います。

コースタイム

4:55湯折ゲート-5:16七釜橋-6:17高山の滝6:25-7:30広河原小屋7:43-9:16舟窪9:23-9:54大聖寺平10:05-10:46小赤石岳-11:05赤石岳11:20-11:33小赤石岳-11:56大聖寺平12:00-12:13荒川小屋12:50-13:11大聖寺平13:23-13:43舟窪13:45-14:50広河原小屋15:07-16:00高山の滝16:05-17:03七釜橋-17:27湯折ゲート
歩行時間 10時間21分、行動時間 12時間32分
標準コースタイム 18時間5分

通過・滞在時間

22:19入間IC-23:20双葉SA23:31-0:37松川IC-0:44セブンイレブン下伊那松川店0:56-1:45湯折ゲート17:50-18:07赤石荘19:29-20:01セブンイレブン信州中川村店20:40-20:50道の駅花の里いいじま5:15-5:45駒ヶ根IC-5:57諏訪湖SA7:45-8:48談合坂SA8:57-9:25入間IC



地図/標高グラフ

関連記事

| 旅日記 | 17:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

凄い速歩き!

こんにちは。清水と申します。荒川岳の小渋川ルートをNETで見ていて貴ブログに出会いました。荒川も穂高ー槍も素晴らしい快足で感嘆してます。
薬学部で化学を勉強されているとのこと、私も物理化学を学び化学会社で触媒化学や合成化学を仕事にしてきたので親近感を覚えました。
東大薬学部の小林修教授、住友化学、広栄化学の清水を覚えていると思いましたが2007年からは理学部へ移られてますね。
会社もその後の研究所勤めも2年前に終えて、現在“山があるクラブ・II」という小さな会を作って山へ行ってます。HPに記録、写真そして雑文などをあげています。
南ア関係では笊ヶ岳、まさに展望の山ですが私が昔12月行った時は、残念ながら降雪でなにも見えませんでした。布引の手前で幕営しました。確かに登山口からの標高差は国内でもピカ一です。
月初め若い女性2名を連れて涸沢から奥穂高をめざしましたが天候と残雪の状況が悪くザイテングラード手前で引き返しました。
清水信吉

| 清水信吉 | 2013/07/15 10:27 | URL |

>>清水信吉さん

返信が非常に遅くなって申し訳ありません。

研究者の中には山に登られている方多いと思います。やはり何か似たところがあるのでしょうかね。
この小渋ルート以降南アに徐々にハマっていきまして、今では半分くらいの山行が南アの廃道です。笊ヶ岳は特に好きな山で、年に一回は登ることにしています。

| Evergreen | 2013/11/02 10:47 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://lonelyheart.blog58.fc2.com/tb.php/2366-512e38da

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT