めぐり逢う世界

旅行のことを中心に、学部やPC関係の話も少し紹介したりするブログ。

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白藤の滝・竜爪山

笊ヶ岳 南ア南部の超展望に涙の続きです。

2012年3月28日。

前日の布引山に引き続いてこの日も南アを見るために山伏に登ろうかと考えていましたが、天気が悪そうなので静岡周辺で適当にぶらつくことに。

まずは白藤の滝へ。新東名藤枝岡部ICを降りて少し行ったところにこの滝はかかっています。

案内板に従い歩いて行くとすぐに一つの滝がかかっている。行者(おこない)の滝というそうだ。

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行者の滝

遊歩道らしきところを歩いているが、落差30mもの白藤の滝なんてものがかかっている気配はない。平和な雰囲気である。

しかし、10分ほど行ったところで突然この滝は姿を現した。

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白藤の滝

右奥の滝が白藤の滝ですが、確かに落差30mはあると思います。水量は少なめですが、アクセスのよさも考えると、一見の価値はあるんじゃないでしょうか。

続いて安倍奥の竜爪山に登ってきました。この山は静岡市の大抵の場所から見えるので、静岡市民には馴染み深い山かと思います。

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穂積神社

穂積神社を出ると、

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穂積神社の御神木?

概ね階段の道が続きます。

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竜爪山登山道

10分ほどで富士山が展望できるところがあり、

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富士山 竜爪山登山道より

30分もかからず、竜爪山の薬師岳山頂に到達することができました。

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薬師岳

薬師岳は展望がないので、双耳峰の片割れである文殊岳へ向かいます。

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文殊岳

文殊岳からは静岡市内がよく見渡せます。

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文殊岳からの展望

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文殊岳からの展望

南ア方面は雲だらけで何も見えませんでしたが、まぁこんなのんびり登山な日があってもいいんじゃないでしょうか。

下山後は近くのやませみの湯でゆっくりしてからレンタカーを返却し、富士から鈍行で自宅まで帰りました。

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笊ヶ岳 南ア南部の超展望に涙

2012年3月27日。

※一部の写真はクリックで拡大します。

笊ヶ岳、一年通して登山者が少ない南アルプス白峰南嶺南部の最高峰。南アには急登を要する山が多いが、笊ヶ岳の急登はその中でも群を抜いていて、山梨側の雨畑集落から前衛峰の布引山まで殆ど休むことなく標高差2100mを駆け上がり、そこから200m降りて200m登り返します。

笊ヶ岳山頂に到達するまでずっと樹林帯の中を行くことになり、途中小屋などは勿論なく、最終水場も標高550m地点と大分手前なので、かなり厳しい登山を要することとなります。夏は灼熱地獄でしょうから秋に登るのがオススメでしょうか。

笊ヶ岳山頂は森林限界突破で360度の展望が得られます。特に南ア南部の超展望は絶品で、双耳峰の小笊越しに富士山も見られます。

そんな笊ヶ岳にまさかの積雪期である3月末に挑戦してきました。

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前衛峰の布引山を老平から見上げる

老平を予定より50分も遅れての5時半出発。

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老平ゲート

まずは広河原まで川沿い上の方に設けられた林道・登山道を行きます。

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これは廃屋

途中有名なシャワー地帯が2箇所あり、まだ冬なのでここは地面が凍結しており若干危険でした。

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シャワー地帯

1時間ほど歩くと広河原。ここで一回渡渉が必要となるのですが、その渡渉でまさかの沈没!岩が薄く凍って非常に滑りやすくなっていたのです。靴が両足ともずぶ濡れになり、この時点で一時は登山自体を諦めかけました。

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広河原

しかし、替えの靴下も持っていたので、ラッセルが始まるまでは登山靴を乾かしつつ歩き、上手く乾いてくれたら替えの靴下に履き替えて登頂を目指すことにしました。具体的には標高差100~200mごとくらいに靴下を絞ることを繰り返していました。恐らくこれによるロスタイムが1時間程度です。

広河原から山ノ神までは九十九折の急登と聞いていたのですが、ここはそれほどの急登でもありませんでした。地形図的には超急登なのですが、九十九折が上手い具合に効いておりましたね。

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山ノ神

山ノ神からは木々の間から目指す布引山と笊ヶ岳が姿をチラつかせていました。

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布引山と笊ヶ岳 山ノ神より

さて、笊ヶ岳の真骨頂は山ノ神からです。ここからは殆ど直登といっていいほどの登山道で、急坂でないのは桧横手山頂上付近くらいのものでした。

途中崩落箇所から布引山に至るまでで唯一の富士山の展望が得られました。とかく展望がないのもこのルートの厳しさの一つではあります。

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富士山 崩落箇所より

雪ですが、標高1500m辺りからちらつき始め、標高1600m辺りからはほぼ全面が雪に覆われていました。この辺ではまだ足を取られるというほどの雪ではありませんでした。

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標高1600m付近の雪の状況

しかし、標高1700mくらいからはまともに雪があったのでじわじわと体力が消耗されていきました。トレースは全くありませんが、布引山山頂付近までずっと動物の足跡が続いていて和みました。

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トレースのない雪の中、桧横手山までの急登を駆け上がる

そんな感じで10時過ぎに桧横手山(標高2021m)に到着。この辺までくると踝から膝辺りまで埋まります。

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桧横手山

桧横手山に至るまでには意図した通り割と靴も乾いてくれたので靴下を履き替えて笊ヶ岳登頂を目指すこととしました。桧横手山付近のみなだらかになっていてテントも張れるので、通常の行程ではここで一泊するところでしょうね。この日は日帰り予定な上にアクシデントもあったので大変でした。

桧横手山からはアイゼンを着用。ラッセル必至でしたので、標高2100m付近からワカンもつけて歩きました。

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桧横手山から先は深雪の中の急登

この急坂の中膝から股下まで埋まるし、ときどき避けようのないツリーホールにもやられるしで泣きそうになりましたね。まさか僕が標高差100m稼ぐのに30分もかかるとは思いませんでしたよ。

何とか頑張って標高2350m辺りまで来ると、尾根も緩やかになり、雪の状態もよく、あまり埋まらなくなってきました。時間的に笊ヶ岳は諦めることにしましたが、何とか前衛の布引山までは行けそうな感じでした。

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標高2350m付近

そして苦労の甲斐あって標高2450m辺りまできて、木々の間から上河内岳と聖岳がチラつき始めたときには涙が出ました。

その後布引崩れまで出ると完全に視界が開けて上河内岳と聖岳がよく見えます。

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上河内岳・聖岳 布引崩れより

この超展望で疲れも吹き飛び、以後布引山山頂まではサクサクでしたが、

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布引崩れからは山伏方面も見られます。

布引崩れ付近の尾根は冬季は本当に危険なので、展望に感動しっぱなしでしたが、慎重に歩いて行きました。

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予想以上にイケメンな冬の布引山

そうして布引山山頂には14時2分に到着。僕はコースタイムの2倍の速度くらいでは歩けるので、一つのピークを目指すのに8時間半もかかったのは初めてのことです。それだけに非常に大きな達成感が得られました。

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布引山山頂にて

布引山からは南アルプス南部全山の好展望が得られました。本当にこの日に登ってよかったです。感無量。

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悪沢岳・赤石岳・聖岳

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赤石岳・聖岳・上河内岳

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聖岳・上河内岳・茶臼岳・光岳
光岳以南は南ア深南部の信濃俣と不動岳がよく見えている?

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悪沢岳・荒川岳・赤石岳

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赤石岳・聖岳

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聖岳・上河内岳

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悪沢岳・荒川岳

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赤石岳

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聖岳

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上河内岳

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塩見岳も若干顔を覗かせていた

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富士山は布引山山頂をちょっと過ぎた辺りから

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布引山山頂
立派な標識が立てられているらしいことは後で知りましたが、完全に雪に埋まっていました。

さて、45分ほど山頂にいましたが、時間も気になってきたので、名残惜しいですが下山です。

下りは布引崩れが怖すぎなので、出来るだけ避けて歩きます。登りはストック両手に歩きましたが、下りはピッケル片手に歩きました。

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布引崩れ

下山中樹林帯に入るまでは白峰南嶺南部の山々がよく見えましたね。

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白峰南嶺南部。地形図と照らし合わせ、見えている山々を確認。右に見える2つのピークが稲又山と青薙山で、そこからの稜線上真ん中のピークが青笹山、左奥のピークが山伏だと思います。青薙山の左奥は大無間山でしょう。

樹林帯に入ってからは一部シリセードもしつつ下って行きました。

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シリセード痕

しかし、何処かは分かりませんがいつの間にかストックをなくしているのでした。

林道まで明るいうちに戻ってこれたので完全に一安心。林道からはヘッドライトを点灯して車まで戻りました。下山が遅くなったので、下山後の温泉は静岡市街地にある23時間営業の天神の湯にしました。

時間の都合上目標の笊ヶ岳までは行けませんでしたが、標高差2200mの雪の中を8時間半もかけて登った後、突然視界が開け南アルプス南部の山々が見えてきたときには本当に涙が出て感動しました。布引山まででも十分満足のいく山行でした。

またいつか来よう。

続きは白藤の滝・竜爪山にて。

コースタイム

5:30老平-5:50登山口-6:35広河原7:05-7:42山ノ神7:50-10:10桧横手山10:30-14:02布引山14:47-16:13桧横手山16:22-17:21山ノ神17:26-17:45広河原17:53-18:21登山口18:31-18:49老平
歩行時間 11時間4分、行動時間 13時間19分

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